寝ざめのロータス -ミツハ-





水瓶ひっくりかえしても
食んだロータスが何に化けても


山神の使者をいじめる趣味なんてないんだよ



いつしか誰も知らない魔法を使えるようになっていた



2015年2月




とめどなく流れ出る終わり無きアンニュイな豊穣。

やる気のなさが魅力の *ミツハ*



「ミヅハノメ」は「弥都波能売神」(みづはのめのかみ)、「罔象女神」(みつはのめのかみ)と表記します。

「水波能売命」とも表記されることやミヅハ->「水走」「水駆」「水這」等の連想から水利・灌漑の祖神とされ、
古くは雨師の祈雨の神とされる日本の代表的な水の神(水神)で、特にその恩恵を受ける農耕との関連が強いとされています。

「丹生川上神社中社」(奈良県吉野郡)などで淤加美神とともに祀られているほか、各地の神社で配祀神として祀られています。


福井県越前市の大滝神社の摂社・岡太神社にはミヅハノメが紙漉の技術を伝えたという伝承が残っています。
現地では「川上御前」として祀られていて、越前和紙の起源とされています。

「見目麗しい姫」と伝わっており、現代における描写も妖艶な姿で表現される美女神です。



豊穣と脅威をもたらすもの、その両方を上手く取り入れて神と崇められたミツハさん。

両方を駆使し、絶妙に恵みと混沌のバランスをコントロールしている事にミツハ自身が空虚感を感じながら、

自分が垂れ流した豊穣の水面にぷかぷか浮かびながら物思いに耽っている。

祀られる対象としての意味は実は宗教観に利用されているという事に鬱憤がそろそろたまり始めている。


そんなミツハさんを描きました。



参考文献
・Wikipedia「ミヅハノメ」最終更新 2020/3/2 1:08
・Wikipedia「大瀧神社・岡太神社」最終更新 2021/1/24 8:11








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